Floating House
detail
- 建築地:
新潟市中央区
- 敷地面積
301.38㎡
- 床面積
182.49㎡
- 撮影:
小坂 淳(AK PHOTO)
gallery
市街地にある難しい敷地を解決すべく大変難しい構造・計画に挑戦した一軒です。
全面道路からは2.2m高く、奥行きが約30mの細長いL字型の敷地です。
通常、このように高低差のある敷地での計画では下に駐車スペースを作り、階段で上がった敷地に2階建ての住宅を計画します。ですが、建ぺい率50%という制限があるためこの計画はできません。
そこで、30mの敷地の長さを生かして、平屋で計画しました。全面道路側に平屋の先端を5.5mも跳ね出し、その下部(地下扱い)をピロティとして駐車スペースを確保しました。
これにより中庭を計画でき、ゆったりとした平屋を実現しました。
このような計画では耐震性を求めることは難しいですが RC造(地下部分)と木造SE構法(地上平屋部分)の混構造にも関わらず、耐震等級3を取得した長期優良住宅です。
全面道路からは想像もできない広々としたLDKや中庭、バスルームなど外部からの視線を気にすることなく緑や空を楽しめる開放的な空間構成になっています。無駄な仕切りのない空間ですが、高い断熱性能と全館空調により快適な環境と施主様のこだわりのデザインが詰まった一軒が完成しました。